やまめの七不思議    
やまめはなぜ川魚の女王と
呼ばれているのでしょう?

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やまめは綺麗な清流にしか住めません、またあの美しい姿を

ほとんど人前には現わしません。

やまめは蛇や蛙を食べてしまい。その為食べると精が付きます


うちの百歳まで生きたおばあちゃんは肉や魚を余り食べませ

んでしたが、やまめだけは食べました


よくおばあちゃんが「昔の人は病気になったり体が弱くなると、

やまめを食べたんだよ」と言っていました

妊婦さんが食べると産前産後の肥立ちが良く、おっぱいが沢山

出て、目の綺麗な子供が産まれると言われます


また、中耳炎になって医者行っても良くならないのに、やまめ

のあぶらをつけるとすぐ直ったというのはよく聞きます


「やまめの肝を食べたら風邪が治ったという人もいます


そんな不思議な効能があることや、あの美しい姿が

川魚の女王
と呼ばれる由縁だと思います
………・・・・・・・・店主

                  

ヤマメ(山女魚)
日本の代表的な渓流魚。本州および九州地方の河川上流域の、夏でも水温が20ーC前後にたもたれる水域で一生をすごす。イワナと共存する河川では、一般にヤマメが渓流の中でも下流側の部分にすみわけをして生息する。

生態と禁漁措置
水中や水面をながれくだる水生昆虫の幼虫や成虫、水面に落下した陸生昆虫、小魚などの動物質の餌(えさ)を捕食する。
産卵期は10〜11月で、資源保護のために秋口から越冬期までは禁漁措置がとられている。早春の解禁日には、その清楚な姿に魅了された大勢の釣り人が夜明け前から川につめかける。

成長と繁殖
受精卵は真冬に孵化(ふか)するが、仔魚(しぎょ)はそのまま砂利の中にとどまり、春先の雪解けをまって水中におよぎでる。産卵されてから満1〜2年で全長15〜20cmにそだち、成熟する。一部の個体は産卵した後も生きのこり、翌年も産卵する。なお、小魚を豊富に摂餌できる水域では、全長40cm前後まで成長する個体もあらわれる。

ヤマメ料理
利用法としては塩焼きが一般的だが、燻製や甘露煮、味噌汁もおいしい。塩や味噌で味付けしたものをクズの葉などにくるんで蒸し焼きにしたり、レモンとバターの風味をつけてホイル焼きにするのもよい。昔は素焼きにして乾燥させたものを貯蔵し、甘露煮などにも利用した。寄生虫の恐れがあるので、刺身にはしないほうが無難。昔は職業漁師が各地で活躍していたが、現在ではほとんど衰退してしまったので、旅館や料理店などで提供されるヤマメの大半は養殖物である。

サクラマス
ヤマメの遠い先祖は、気候が寒冷化した氷河期などに北から南へと海づたいに分布を広げてきたものと思われる。この先祖と同様の降海型の生活を現在なお維持しつづけているのが、北日本でサクラマスとよばれている魚である。
サクラマスとヤマメは遺伝的には同じ性質をもつ集団であり、オホーツク海と日本海の沿岸に広く分布するほか、東日本では関東地方以北の太平洋沿岸、西日本では玄界灘(なだ)沿岸から九州西岸をへて南九州の太平洋岸・日向(ひゅうが)灘沿岸まで分布を広げている。
台湾島北部の河川上流部にはヤマメとよく似た姿のサラマオマスあるいはブンバンなどとよばれる魚が生息しているが、太平洋の北アメリカ側にはまったく分布していない。
三陸地方や北陸地方よりも北の地域では、大部分の個体が孵化(ふか)後満1年をへた春先に海にくだり、サクラマスになる。サクラマスは、海で1年〜1年半をすごす間に全長50cm前後まで成長し、産卵のために川にもどる。
サクラマスが川をさかのぼる時期は、日本海南部では春先だが、北にいくほど遡上(そじょう)時期がおくれ、分布域北部や太平洋岸では産卵直前に川にもどる。
一方、関東地方や近畿地方以西では、ほとんどの個体が川で性成熟してヤマメとなる。両地域の移行帯では一部の個体は海にくだるが、一般にメスのほうが海にくだる傾向が強い。

アマゴ
四国の南岸から伊豆半島東岸にいたる太平洋岸と瀬戸内海沿岸には、ヤマメの分布の空白地帯が広がっている。この地域の河川上流部には、ヤマメの体側や背部に赤色の小斑点をちりばめたような姿のアマゴが分布している。アマゴの一部は川から海や湖にくだる習性をもち、海にくだるものはサツキマス、琵琶湖にくだるものはビワマスとよばれる。
アマゴの生活習性や繁殖習性は、ヤマメと基本的によく似ている。ただし、サツキマスの降海習性はサクラマスとはかなりことなり、孵化後満1年をへた真冬に海にくだり、数カ月を内湾や沿岸の低水温域ですごして全長40cm前後にそだち、初夏までに川にもどる。

ヤマメ類の分類
これらの魚の分類学上の位置づけについては、さまざまな意見がいりまじって混乱がつづいていた。しかし、現在では上記のすべての魚を、一括してサクラマスあるいはサクラマス類という1つの種とみなし、サクラマス、サツキマス、サラマオマスはそれぞれ同種内の別の「亜種」としてあつかう説が有力になっている。
この説にしたがえば、ヤマメは、サクラマスという亜種の中で特異な生活型をもつ集団、つまり河川残留型と位置づけられることになる。同様に、アマゴは、サツキマスの河川残留型となる。
ちなみに、サクラマスについては天然の湖沼型の存在は報告されていないが、近年は各地のダム湖で湖沼型の出現が報告されている。サクラマスは、サケ属の中では北アメリカ原産のニジマスと近い類縁関係にあるとされている。

ビワマス
ビワマスについては、その幼魚が同じ水系のアマゴとはちがった体色や習性をもつことから、独立の亜種とみなす説もある。しかし、現存するビワマスについては、過去におこなわれたサクラマスとの人工交雑の影響がどの程度あらわれているか判定がむずかしく、分類学上の位置づけについてはまだ決着をみていない。
なお、ビワマスに類似した湖沼型個体群は、長野県の諏訪湖や木崎湖、栃木県の中禅寺湖などでも知られている。

ヤマメ類の減少
かつてはアマゴとヤマメの性質の違いが軽視されていたために、両者の人工種苗が全国各地にはこばれて放流にもちいられた。その結果、各地で交雑や置き換わりがおこって両者の自然分布は攪乱(かくらん)されてしまった。
現在では純系の個体群はわずかしかのこっていないと思われるので、それがのこっている水域ではてあつく保護する必要があろう。また、すでに攪乱されてしまった水域についても、将来的には本来の姿にもどしていく配慮が必要である。

環境の変化
サクラマスは、北日本ではシロザケとともに重要な漁業資源であり、塩焼きや鱒(ます)ずしなどにして賞味されていたが、最近は漁獲量が少なくなって、なかなか入手できない。
サツキマスも、かつては瀬戸内海や土佐湾、伊勢湾などに普通にみられたが、現在では確実に自然繁殖しているのは伊勢湾にそそぐ長良川だけのようであり、長良川では特産物として珍重されている。
減少の原因としては、全国の河川に建設された無数のダムや取水堰(せき)、砂防堰堤(えんてい)などがサクラマスやサツキマスの回遊行動をさまたげ、その結果として個体群の存続が困難になっているものと思われる。現に1995年に運用が開始された長良川河口堰による被害が報告されはじめている。

分類:
硬骨魚綱サケ目サケ科。ヤマメの学名はサクラマスと同じで
、Onchorhynchus masou masou。アマゴとサツキマスは、O. masou macrostomus。ビワマスは、別亜種とみなす場合にはまだ学名はつけられていないのでO.masou subsp.とし、アマゴの一部とみなすならO. masou macrostomusとする。サラマオマスは、O.masou formosanus。ニジマスは、かつてSalmo gairdneriの学名でよばれていたが、最近はO. mykissがつかわれる。なお、研究者によっては、Oncorhynchus属の中にOncorhynchus亜属とSalmo亜属をもうけてサクラマス類は前者、ニジマスは後者にふくめることもあるし、両者をOncorhynchus属の中のParaslmo亜属にふくめることもある。

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ヤマメ事典

(マイクロソフト エンカルタ98より)